兵庫県立大学 環境人間学部・研究科

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研究トピックス(森林生態学研究室)

環境デザイン系 - 実績/成果

森林生態学研究室(大橋 瑞江​研究室)

【研究室の概要】

本研究室では森林を対象に生態系の仕組みと働きに関する研究を行います。これまで、生態系の生物活動に伴う物質循環の解明、炭素蓄積など森林の環境保全機能に関する研究に取り組んできました。
研究対象には、樹木、微生物、アリやミツバチといった集団性昆虫など、生態系の物質循環と関わりの深い生物を取り上げます。フィールドは兵庫県内の人工林、自然林、東南アジアの熱帯林、北欧の亜寒帯林など多岐にわたります。デスクワークを中心とする個人研究から諸外国の研究室との共同研究まで、さまざまなスタイルで研究テーマに取り組みます。
専門ゼミでは、関連の研究分野の文献読解や予備実験を通して、各自の意欲と関心に沿った研究テーマを模索します。卒業研究では、それぞれのテーマについてフィールド・実験室でのデータ取得、データ解析、関連文献の読解、学会発表、論文執筆などにチャレンジします。これらの活動を通して論理的思考力、自己管理力、判断力、チームワークを発揮するための柔軟性や協調性などを養ってほしいと考えています。

【研究内容】

森林の物質循環における生物的過程に着目し、森林の諸機能の発現メカニズムを明らかにしようとしています。特に地下部で起きる現象に興味があります。研究テーマは、

(1) 土壌からの炭素放出
(2) 動物群集と物質循環
(3) 樹木根を介した物質の動態
(4) 溶存有機物の組成と挙動

の4テーマに大別されます。

【研究テーマ例】

・樹木細根のフェノロジー:枯死プロセスの解明とその定量評価
・防災の面から考える根系の形状と機能
・質量分析による分子種数の情報を用いたフィンランド森林流域での溶存有機物の評価
・暖温帯里山林における炭素蓄積量と生物多様性の関係
・東南アジア熱帯多雨林の炭素循環と社会性昆虫の土壌中の営巣活動の関係について

【卒業後の進路】

国や県の職員(林学職)、林業・農業関連の企業、動植物関係の民間企業など